まず1杯の氷を量ってから計算する
グラスの容量だけでは氷の重さは決まりません。氷の形、入れ方、ドリンクの分量で変わります。提供予定のグラスに試作用の氷を入れて量り、メニューごとの使用量を記録します。
1日の杯数は店内と持ち帰りを合算します。アイスコーヒーだけでなく、水の提供、仕込みや冷却に使う氷も用途別に整理してください。食材などを冷やす用途と提供用の氷は、衛生管理上の扱いも決めておきます。
60杯の店を仮定した計算例
| 使い方 | 仮定 | 必要量 |
|---|---|---|
| アイスドリンク | 60杯 × 120g | 7.2kg |
| その他の用途 | 別途見積もった量 | 2kg |
| 合計 | 7.2kg + 2kg | 9.2kg/日 |
この例で9.2kg使うから、製氷能力10kgの機種で必ず足りるわけではありません。営業前にためられる量、暑い厨房での能力、ピーク中の消費を別に考えます。使用量に余裕を足す場合も、一律の倍率で済ませず繁忙日の杯数へ置き換えましょう。
製氷能力と貯氷量を混同しない
製氷能力は所定条件で一定時間に作る量、貯氷量はためておける量です。短時間に注文が集中するなら、1日の能力だけでなく、ピーク開始時にどれだけ氷があるかが重要です。
例えば1時間に20杯、1杯120gなら、その時間のドリンク用は2.4kgです。作りながら補充される分は機種と環境で変わるため、販売店へピークの杯数を伝えて確認します。製品名の数字を貯氷量だと思わないよう、仕様欄を分けて見ましょう。
夏場・設置環境を販売店へ伝える
メーカーも空冷機の製氷能力が夏場に低下することを案内しています。カタログ値には周囲温度と水温などの条件があるため、比較する値の測定条件を合わせます。熱源の隣に置くなどの条件も事前に共有してください。
電源、給水、排水、必要な放熱スペース、清掃のために開ける場所を確認します。寸法が収まっても配管が無理に曲がる、フィルターを外せない、といった設置は避けたいところです。工事の担当者と機器の販売店の両方で設置図を照合します。
見積依頼は杯数と時間帯を添える
「アイスドリンクは通常○杯、繁忙日○杯、ピーク1時間○杯、1杯あたり氷○g。その他の用途○kg。厨房の設置予定図はこちら」と伝えると、能力の候補を絞りやすくなります。氷の形もメニューに合わせて選びます。
楽天で候補を見る場合も、能力・貯氷量・設置費の3つを確認してから購入してください。中古は清掃・整備の状態と保証まで比較します。
開店後は氷の残量を時間帯で記録する
営業開始時、ピーク前、ピーク後の残量と売れた杯数を記録します。日量は足りるのにピークでなくなるなら、仕込みや補充の時間、貯氷の考え方を見直す必要があります。
故障時の営業方法も決めておきます。代わりの氷を手配する場合の保管場所、提供できるメニュー、清掃手順をスタッフ間で共有。能力の大きな機器を買うだけでなく、点検と不足時の段取りまで含めて計画しましょう。
よくある質問
25kgタイプなら25kgためられますか?
製氷能力と貯氷量は別です。型番の数字で判断せず、仕様表の各欄を確認してください。
開業前で杯数が分かりません。
席数・回転・持ち帰りを基に通常日と繁忙日の仮説を作り、販売店に伝えて候補を比較します。開店後の実績で見直します。
情報源・編集について
参照情報確認日:2026-10-07。料金や機能の記載には参照元を示しています。運用上の提案は編集部の見解です。
