飲食店の実務帖
開業・集客・運営の、頼れる手引き。
⌕
開業・運営ノウハウ

12席のカフェ、食器は何枚必要?洗浄待ちから考える開業時の購入数

広告:この記事にはアフィリエイト広告が含まれます。リンク先で申込みがあると当メディアが報酬を受け取る場合があります。

小さなカフェの食器は、席数だけで決めないことが大切。12席の計算例、皿・カップ別の必要数、セット販売と収納の確認、試営業での見直しまで解説します。

明るいカフェのカウンターに並ぶ陶器のプレート、カップとソーサー、ウォーターグラス。
先に、この記事の結論

まずメニューごとに使う器を整理し、同時に使う数+洗浄待ちの間に使う数+予備で試算します。12席だから全種類を一律24枚、とは決めず、サンプルと試営業で確かめてから追加しましょう。

結論:席数だけでなく、洗って戻るまでを数える

食器が足りなくなるのは、満席のときだけではありません。前のお客さんが使った皿をまだ洗えていない間に、次の注文が入ると不足します。反対に、注文頻度の低いメニュー専用の器を全席分の数倍用意すると、棚と資金を圧迫します。

テンポスはよく使うプレートの目安を席数の1.2〜1.5倍、USENは営業条件に応じた目安を1.5〜3倍としています。目安には幅があるため、その倍率をそのまま自店の発注数にするより、提供と洗浄の流れを確認する方が判断しやすくなります。

この記事では「使用中+洗浄待ち+予備」を、購入数を考えるための編集部の試算方法として使います。業界共通の規格や、実店舗で検証した推奨枚数ではありません。

12枚の使用中と6枚の洗浄待ちと3枚の予備で21枚という計算例。推奨枚数ではない。
必要数は使用中・洗浄待ち・予備の合計(編集部作成)

12席のカフェで試算する:21枚と15枚の違い

たとえば、同じメイン皿を12人全員が1枚ずつ使用し、洗い終わるまでにさらに6枚使う想定なら、予備3枚を加えて21枚です。すぐ洗える運営で追加利用が0枚なら、同じ予備でも15枚になります。

12席・1人1枚を使う皿の計算例(推奨枚数ではありません)
仮の営業条件使用中洗浄待ち中の追加予備合計
すぐ洗って戻せる12枚0枚3枚15枚
次の6注文まで洗えない12枚6枚3枚21枚
もう1巡分まで洗えない12枚12枚3枚27枚

ここでの予備3枚も説明用の仮定です。破損しやすさ、追加配送までの日数、収納スペースを踏まえて変えます。食洗機があっても、片付け・予洗い・ラック待ち・乾燥を含めるとすぐ使えないことがあります。

自分のお店の条件で数量を計算 →

プレート・カップ・グラスは別々に見積もる

器別に数を増減する判断材料
種類数えるもの見落としやすい点
メイン皿ピーク時の食事注文と洗浄待ちパスタとランチで共用するなら合算
デザート皿食後注文とカフェ利用が重なる数同じお客さんがメイン皿も使っている
コーヒーカップ温かい飲み物の同時提供数容量が違うカップを分けすぎない
ウォーターグラス来店人数と交換・洗浄待ち水用とジュース用で共用する場合の不足
ソーサー・スプーン対応するカップの使用数カップだけ追加しても一式が揃わない

まず「メニュー名/使う器/1注文あたり個数/共用するメニュー」の4列を書き出してください。共用できる器を増やすと在庫の融通が利きますが、料理の量・汁気・見せ方に合わない器へ無理に統一する必要はありません。

盛り付け、洗浄設備との適合、収納、補充のしやすさを確認する。
購入前に4つの条件を確認(編集部作成)

買う前にサンプル1点で確認すること

  1. 盛り付け:実際の分量を載せ、余白・ソースの広がり・持ち運びを確認。
  2. 洗浄:メーカー表示で食洗機や電子レンジ等の対応を確認。設備のラックに収まるかも測る。
  3. 収納:重ねた高さ、取り出す余裕、棚の奥行きを確認。
  4. 補充:同じ型・色を追加購入できるか、販売単位と納期を確認。

「業務用」と書いてあっても、すべての洗浄・加熱方法に対応するとは限りません。仕様が不明な商品は販売店へ確認し、回答を保存してから発注しましょう。

サンプルで使う皿を決めてから、必要数に合うセットを比較します。楽天では「業務用 プレート 食洗機対応」「コーヒーカップ 容量 ソーサー」など、必要条件を添えて探せます。

予算はセット価格ではなく、必要数の総額で比較

試算が21枚でも、6枚単位でしか買えない商品なら4セット=24枚必要です。仮に1セット3,600円なら14,400円。これは説明用の価格で、実際の商品の見積もりではありません。

比較表には「単価・販売単位・発注数・送料・サンプル代・合計」を書きます。安い商品でも、欠品時に買い足せず全入れ替えになると割高になる場合があります。納期が開店に間に合うことと、追加注文のしやすさも判断材料です。

収納に入らない数を買い込む前に、使う器の種類を減らす、洗浄の担当やタイミングを変えるなど、運営側の改善も検討できます。

試営業で「最も少なくなった残数」を記録する

食器の数は開業前の予測だけでは確定しません。試営業では器ごとに、開始時の総数・ピーク時の清潔な残数・不足した時刻・洗い場に戻った時刻をメモします。

  • 残数が0に近い:その器を買い足すか、洗浄を早める。
  • 大量に余る:追加発注を止め、メニュー専用品を増やしすぎない。
  • 別の皿で代用した:代用品で盛り付け・容量が成立するか確認する。

破損した食器は使い続けず、交換できる予備を持ちます。開店後も忙しい曜日・新メニュー・季節のドリンク変更時に見直しましょう。

厨房・消耗品を含む備品チェックリストへ → / 開業準備の順番に戻る →

よくある質問

12席なら全種類を24個ずつ買えばよいですか?

一律に揃える必要はありません。注文頻度、器の共用、洗浄待ちが異なるため、メイン皿・デザート皿・カップ等を分けて試算してください。

一人営業では多めに買うべきですか?

ピーク中に洗い物へ手が回らない場合は、洗浄待ち中の追加利用分が増えます。ただし棚の容量と予算もあるため、器の共用やメニュー構成、洗浄のタイミングも一緒に見直します。

最初は安い食器で統一してよいですか?

価格に加えて料理との相性、対応する洗浄方法、欠品時の補充を確認しましょう。サンプルを試して問題がなければ、開店時の購入費を抑える選択肢になります。

情報源・編集について

参照情報確認日:2026-09-25。料金や機能の記載には参照元を示しています。運用上の提案は編集部の見解です。

比較・編集方針を読む / 情報の修正について