飲食店の実務帖
開業・集客・運営の、頼れる手引き。
⌕
開業・運営ノウハウ

飲食店の開業準備は何から?資金・物件・許可・備品の順番チェック

広告掲載状況:この記事のリンクは通常の参照リンクです。この記事には成果報酬リンクは設置していません。

初めて飲食店を開く人向けに、資金計画から物件・工事・営業許可・仕入れ・試営業までを整理。3か月の仮スケジュールと、契約前に確認すること、開店を延期する判断も紹介します。

開業準備中の洋風飲食店に並べた備品箱と確認用のクリップボード。
先に、この記事の結論

最初はメニューと収支の仮説を作り、資金と物件条件を照合します。工事前に保健所・消防等へ相談し、必要な手続きと検査の日程を確認。その後に機器・備品・運用をそろえ、許可等を整えてから営業を始めます。

物件を決める前に、どんな店を回すか書く

「カフェを開きたい」を、誰に・何を・いくらで・何時に・何人で提供するかへ分けます。店内と持ち帰り、席数、主力メニュー、仕込みの量によって必要な物件・設備は変わります。希望の内装写真だけで物件を決めないことが第一歩です。

次に開業資金と必要売上・客数を試算します。家賃が払える計画でも、工事費や入金までの時間を含めると資金が足りないことがあります。設備と契約の条件が分かるたびに計画を更新してください。

開業準備は前提をそろえる。収支と資金から物件条件へ。図面と相談から工事へ。許可・設備・運用から開店へ
開業準備は前提をそろえる(編集部作成)

3か月の仮スケジュールは、締切ではなく依存関係で使う

仮の時期準備次へ進む前に確認
3か月前メニュー・収支・資金調達、物件候補予算と営業条件が候補に合う
2か月前契約条件・図面・行政相談、工事見積必要な手続きと工事内容を確認
1か月前申請・検査調整、機器・備品手配資金と納期が間に合う
2週間前仕入れ・メニュー・POS・接客の練習必要な設備と手順が使える
直前検査・許可等の確認、試営業、不備修正営業開始の条件が整う

これは編集部の計画例で、3か月あれば必ず開業できるという意味ではありません。融資審査、工事、設備納期、検査日程で変わります。物件が決まってから逆算するだけでなく、作業の前提が満たされないと次へ進めない点を把握します。

図面を固める前に、保健所と消防へ相談する

飲食店営業の許可等は、営業場所と内容を伝えて管轄保健所に確認します。予定メニューと図面を用意し、必要設備、食品衛生責任者、申請資料、衛生管理計画、検査と営業開始までの流れを相談してください。居抜き物件でも前の営業者の状態をそのまま使えるとは決めつけません。

東京都の案内には申請書・施設図面・食品衛生責任者の資格を証明するもの等が挙げられています。ただし提出先や自治体で扱いが異なるため、所在地の窓口の案内を優先します。消防の手続きや設備条件も建物・用途等で異なり、工事を始める前に管轄消防署へ相談します。

この表はすべての業態に共通する手続きを網羅したものではありません。深夜営業、酒類の持ち帰り販売、製造販売などを予定する場合は、その内容を関係窓口へ伝え、追加の手続きが必要か確認してください。

予定変更で一緒に直すもの。資金:延期中の支払い。発注:納品・仕入れの時期。告知:地図・SNS・予約
予定変更で一緒に直すもの(編集部作成)

発注は大型機器から、数量を決める備品は後で

厨房機器は電源・給排水・搬入が工事に影響します。型番と寸法図、工事範囲が固まってから発注し、機器だけ先に届く予定にしないようにします。冷蔵庫・製氷機などを置いた後の通路と作業位置も確認してください。

食器やカトラリーはメニューの盛り付けを試してから種類と数量を決めます。初めから全候補を大量購入せず、サンプル→試用→必要数の発注の順に進めます。備品チェックリストと購入順の詳しい解説で具体化できます。

開店前は仕入れから会計まで通しで練習する

仕入先の注文締切、納品曜日、最低注文量、欠品時の連絡を確認します。メニューごとの材料と容器をそろえ、注文が重なったときに何分で提供できるかを試します。開店告知より先に、実際に提供できるメニュー・価格・営業時間を確定させます。

POSや予約は登録しただけで終えず、変更・取消・返金・通信停止の場面まで練習します。試営業の進行表を使い、失敗した箇所は担当と修正期限を決めます。必要な許可等を得る前に、一般客向けの営業を試営業という名目で始めないでください。

開店日を守るより、営業できる条件をそろえる

確認事項未完了なら行うこと
必要な許可・届出・検査所管窓口と開始可能日を確認
主要設備の稼働修理・納品予定と提供メニューを見直す
支払い資金延期費用も含め資金計画を更新
注文・会計の運用少ないメニューや受付数で再練習
告知・予約変更を地図・SNS・予約先へ反映

開店日が変わると、家賃・人件費・仕入れ・広告の予定も動きます。延期を決めた時点で、資金表と発注予定を同時に直してください。作業ごとに「担当・期限・確認先・完了条件」を記入すると、依頼済みと完了を混同しにくくなります。

よくある質問

何か月前から準備すればよいですか?

一律には決まりません。記事の3か月は計画例です。資金調達、物件、工事、検査、納品の所要期間を各担当に確認し、余裕を含めて設定してください。

物件契約後に保健所へ行けばよいですか?

予定する営業が実現できるかを早めに確認するため、契約や工事を進める前から図面とメニューを持って相談するのがおすすめです。

居抜きならすぐ営業できますか?

設備状態と必要な手続きを確認する必要があります。営業者変更や承継等の扱いも条件によるため、前の店舗の許可だけを根拠に開始しないでください。

情報源・編集について

参照情報確認日:2026-10-18。料金や機能の記載には参照元を示しています。運用上の提案は編集部の見解です。

比較・編集方針を読む / 情報の修正について